基本情報

正式国名 : スペイン王国(kingdam of Spain)
首都 : マドリード(国内最大都市)
公用語 : スペイン語
面積 : 504,782平方㎞(日本の1.33倍)
人口密度 : 92人/平方㎞(日本の約4分の1)
通貨 : ユーロ (EUR)
時差 : -8時間、-7時間(サマータイム中)

<気候>
地形と海流が影響し合うスペインでは、地方によって大きく気候が異なります。
北部のカンタブリア海沿岸は雨が多く、夏は涼しく冬は温暖な海洋性気候。
マドリードを中心とした中央部は、昼夜で気温の差が大きく夏は暑く冬は寒い大陸性気候。
スペイン東部や南部などの地中海沿岸地域は、年間を通して温暖で乾燥した地中海性気候。
基本的に日本と同じような服装で大丈夫です。ただし陽射しが強く、帽子や日傘が必須です。

<歴史>
先史時代はローマ帝国やイスラームの支配下にあり、その中で1世紀頃から既にキリスト教が伝わっていたと言われるスペイン。その後、分裂や黒死病の流行等を経て一時は荒廃するものの、1479年頃領土内のカスティーリャ王国とアラゴン王国が統合した事により、スペイン(エスパーニャ)王国が成立しました。
その後、「太陽の没することなき帝国」とも呼ばれる黄金時代を迎え、繁栄を極めるものの、16世紀末から17世紀にかけての立て続いた戦乱によって国力は衰退。王政による政治は他国からの介入などもあり、国民の反発を買った結果1812年に立憲君主制へと移行。
憲法が制定され、国政は安定するかと思われたが、議会の動きは芳しく無く、一時は共和政国家になるものの直ぐに王政復古。内戦等で不安定な時期も続いたものの、現在は議会君主制で落ち着いています。

<文化>
基本的にスペインの商店は日曜や祝日は営業しません。デパートやチェーン店等も基本それに準じますが、年に数度(ほぼ第一日曜、数ヶ月に一度のペースで)営業する場合もあります。
また、昼休み(シエスタ)をゆっくりと取る習慣が国民的に強く、冬場ならば午後1時半~4時頃迄、夏場なら午後2時~5時頃までは商店の営業そのものが休止します。これは会社や官庁であっても例外ではありません。(デパート類は流石に昼休みは無いようです)
更に土曜日は10時~14時と短縮営業になり、週末の休暇を重視するところが多いため、お土産を買う時には事前に確認をお勧めします。

<食文化>
スペインでは日本と異なる時間帯に食事を摂り、一日に5回食事をすることで有名です。
1.デサジュノ :朝食。起きがけに摂る食事。パンなどを食べる。
2.メリエンダ・メディア・マニャーナ :朝の軽食。午前11時頃、サンドイッチ、タパス(おつまみ)などを食べる。
3.アルムエルソ :昼食。一日のメインの食事で、午後2時頃、フルコースを食べる。
4.メリエンダ :夕方の軽食。午後6時頃、タパス、おやつなどを食べる。
5.セナ :夕食。午後9時頃、スープ、サラダなどを食べる。

<スペイン語>
はい/いいえ:シ/ノ
親しい仲間同士での挨拶(一日中使用可):オラ(Hola)
おはよう・こんにちは(昼食前の挨拶):ブエノ ディアス
こんばんは(昼食後の挨拶):ブエナス タルデス(Buenas tardes)
こんばんは・おやすみなさい:ブエナス ノーチェス(Buenas noches)
ありがとう :グラシアス(Grascias)
どういたしまして:デ ナーダ(De nada)
さようなら :アディオス
ごめんなさい:ロ シエント(Lo siento)
私は日本人です:ジョ ソイ ハポネッサ(Yo soy Japonesa)
すみません、ちょっといいですか?(声をかけるとき):ディスクルーペ(Disculpe)

観光スポット

<サグラダ・ファミリア>
バルセロナにある、スペインでも最も有名な建築物のひとつ。日本語では聖家族贖罪教会、もしくは聖家族教会と呼ばれることも多い。アントニオ・ガウディの未完の作品は、現在9代目設計責任者となっているファウリ氏曰く2026年完成予定とのこと。工期は開始から数えて144年と凄い年月になる。

<サンティアゴ・デ・コンポステーラ>
スペイン北西部のガリシア地方に位置し、サンディアゴ巡礼の地として
キリスト三大聖地のひとつにも挙げられるキリスト教徒には重要なスポットです。
見どころは街の中央に位置する大聖堂。12世紀に造られた、スペイン史上最高のロマネスク様式の建築物としても有名な大聖堂は、天に向かってそびえ立つ姿が神々しくすら感じさせます。内部の黄金の祭壇も必見のポイントです。

<サンタ・マリア・デ・トレド大聖堂>
マドリードから南に約70km。スペインのほぼ中央に位置するトレドは
別名「城塞都市」とも呼ばれています。また、スペイン・カトリックの総本山は此処トレドの大聖堂を指します。13世紀のフランス・ゴシック様式で建築された高い塔は街の中でも一際目を引き、色鮮やかかつ細かい装飾の施された祭壇おすすめです。

<セビリア大聖堂>
ローマのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に継いで世界第3位の大きさを誇るスペイン最大の大聖堂。レコンキスタによって生まれたキリスト教建築物のひとつで、元々は大きなイスラム教のモスクがあったと言われています。

<パルマ大聖堂>
青い海に白い砂浜、年間の300日は快晴が続くといわれている奇跡のリゾートスポット、「パルマ・デ・マヨルカ(マヨルカ島)」にあるのがこのパルマの大聖堂(カテドラル)です。13世紀から400年という長い歳月を掛けて造られた建築物であり、20世紀にはあのガウディも改修に参加したという美しいホール。スペインステンドグラスの光が頭上から降り注ぐ光景は、柱や壁に反射して文字通り天国のような美しさといわれています。

<アルハンブラ宮殿>
9世紀にイスラームの軍事施設として建設された世界遺産。南スペインのグラナダにあります。イスラムとキリストの文化が独自に融合を遂げた特別な都市のこの宮殿の敷地は広く、しっかり巡るなら半日は欲しいところ。細部まで施されたイスラム建築の装飾は勿論、美しい離宮や個性的な噴水など見所満載です。

<メスキータ>
南スペインの街、赤と白の縞縞の色遣いで装飾された馬蹄形のアーチが特徴的なメスキータは、どこかお洒落な雰囲気を感じさせます。中を見学した後は、近くのユダヤ人街へ行くのもオススメ。石畳の路地に白壁の家々が建ち並ぶ様子はまるで絵本の中から抜け出したような可愛らしい光景です。

<セビリア>
スペイン南部、アンダルシアのこの地方都市は隠れたスペイン旅行おすすめスポットとして名高い都市です。イスラムとヨーロッパの文化が融合した要塞兼宮殿「アルカサル」に、美しい円形広場「スペイン広場」、異国情緒漂うオレンジの木々が植えられた旧ユダヤ人街の白壁の街並みに闘牛場、フラメンコショー会場など「これこそスペイン!」と言いたくなるようなスポットが盛り沢山です。

<芸術科学都市>
バレンシアにあるバレンシア出身の建築家サンティアゴ・カラトラバが、未来都市をイメージしてデザインした複合施設です。劇場、プラネタリウム、庭園、水族館、科学博物館等が集まっていて、大きな池に囲まれた施設は観光客で常に賑わっています。夜には屋外バーも設置されまた趣の違う賑わいがあるとか。

<サン・セバスチャン>
バスク地方の都市でありながら、グルメ大国スペインのレストラン都市と呼ばれてもおかしくない程に、世界中の美食家が集うこの街はスペイン料理を堪能したい人にはオススメの街です。高級レストランは言うまでもなく、街中の屋台やバルに至るまで、どの店に入ってもハズレの無い美味しい料理が食べれる、とまで言われています。

スペイン料理

※タパス…スペインのバルなどで提供される一品料理のことです
<アヒージョ>
日本でもお馴染みの料理。様々な材料をニンニクとたっぷりのオリーブオイルで煮込んだタパスです。本場スペインの人気どころは、海老やマッシュルームなど出汁の出る材料をよく煮込んで、バケットに美味しいオイルを浸して食べる方法がお勧めとのこと。

<トルティージャ>
スペイン料理と言えば、代表格とも言えるタパスは勿論このトルティージャでしょう。地元・スペイン人も大好きだと公言する人も多いオムレツには、ジャガイモをベースにした素朴な味わいに加えて、店ごとに玉ねぎやハムを加えたアレンジをしているのが楽しめる、数多くのバリエーションがお勧めの理由のひとつです。

<アリオリソース>
スペインのおふくろの味、とも言われるアリオリソース。ニンニクとマヨネーズを混ぜたものですが、なんともクセになる日本人好みの味わいかつ、どんな料理もスペイン風に変えてしまう魔法のソースです。

<パエリアの素>
スペイン料理の代表とも言われるパエリアだけに、あちこちでその素が売られています。スパイスだけ入っているものから、お米も入っている準備万端な一品まで。貴方好みのパエリアを見つけたら、是非日本に帰ってからも楽しみませんか?

<チュロス>
そのまま食べても美味しいチュロスですが、本場スペインでは揚げただけの甘くないチュロスをチョコレートドリンクに浸して食べる、という方法が主流。サクサクのチュロスを甘いチョコラーテに漬けるこの食べ方は、夏というより冬向けかも知れません。

<ヒマワリの種>
スペインの人ならついつい手が伸びてしまうという手軽な食材だそうです。サッカー観戦のお供におつまみやおやつ感覚で食べる種には、ビタミンが豊富に含まれていて健康にも良いのだとか。塩味が利いた素朴な味が、クセになったら止まらない人も?

<パン・コン・トマテ>
バルセロナのあるカタルーニャ地方の料理で、直訳すると「パンとトマト」というシンプルな名前のタパスです。その名の通り、パンにトマトとニンニクをすり潰し、オリーブオイルで和えたものを乗せた一品ですが、シンプルなだけに素材の味が引き立って美味しさは抜群。是非、他の料理のお供にどうぞ。

<エンサラディージャ・ルサ>
日本語に直訳すると「ロシア・サラダ」。何処からロシアに結びついたのかは不思議なところですが、ジャガイモやニンジンなどの野菜をマヨネーズで和えて作る、ポテトサラダのようなタパスです。お店によっては海老やカニなどの魚介類が入っている場合もあります。

<アルボンディガス>
肉団子をトマトソースで煮込んだ一品で、スペインのメジャーな家庭料理のひとつです。牛肉のジューシーさとトマトソースの酸味がマッチした美味しさは、子供達にも好評なのでしょう。

<クロケッタ>
日本でお馴染みの「コロッケ」。スペインでは「クロケッタ」の名前で呼ばれています。この類似性は、「コロッケ」の語源がスペイン語に近いフランス語の「クロケット」から来ているからだそう。クリーミーなホワイトソースと、塩分の利いた生ハムのコンビネーションがなんとも絶妙な一品です。

<ソバオ>
日本で言うならカステラに近い感じのスペインのスポンジケーキ。バターと卵の香りが豊満に漂い、ふわふわの食感でありながら、食べると少しずっしりとした感じがします。朝はこれとカフェオレ、というスペインの人も多いそうです。

<クワハーダ>
牛乳(本来なら羊の乳)を使って作った、スペイン風ミルクプリン、的なお菓子です。甘すぎないほんのりとした優しい味がその人気の理由でしょうか。クルミや蜂蜜を入れて食べても美味しいとのこと。

お土産

<マンサニージャ>
日本人に馴染みのある呼び名で言うと「カモミールティー」にあたる飲み物。
手軽に買えて、コンパクトに持ち帰れるところが魅力的。胃に優しく、
快眠を招くリラックスのお茶には、蜂蜜入りやアニス入りなど様々な種類があるようです。

<オリーブコスメ>
肌に優しいオリーブのコスメは、お土産として喜ばれる人気アイテムのひとつ。
肌に優しく、保湿性に優れたオリーブの成分は、日本人の敏感肌にとても相性が良いものです。
保湿クリームや石鹸、リップクリームなど様々なコスメがあちこちで販売されています。

<トゥロン>
日本では「ヌガー」とも呼ばれるスペインのスイーツ・トゥロン。
クリスマス時期を中心に販売されており、蜂蜜、砂糖、卵白などを混ぜた生地にアーモンドや
ドライフルーツがぎっしりと詰まっています。フレーバーの種類も多く、街中のスーパー等でも
手軽に買えるので、スペイン土産としては気軽に買えるお土産です。

<ガスパチョ>
トマトの国スペインならではのトマトの冷製スープこと「ガスパチョ」。
野菜が沢山入った身体に優しいメニューです。お土産にしようと思えば、
スーパー等でパックや瓶に入ったものも販売されています。

<オリーブの実>
コスメがあるなら、勿論材料の実も人気のお土産として名を連ねます。
酢漬けにしてあるものや、中にアンチョビが入っているものなど味付けも様々。
サラダやタパスなどの様々なスペイン料理で目にするオリーブの実は、好き嫌いが分かれる
食べ物ではありますが、オリーブ好きの人にはお勧めのお土産です。

<ポルボロン>
スペインの伝統菓子こと「ポルボロン」は、優しいアーモンド風味の美味しいクッキーです。
口に入れた瞬間からほろほろと溶けていくような柔らかな食感が特徴のひとつ。
袋を開けた瞬間からふわりと香る甘い香りも堪りません。一口で食べ、口の中にポルボロンが
残っているうちに「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えることが出来ると願いが叶う、
なんていう言い伝えもあります。繊細なお菓子ですので、お持ち帰りの際は崩れないように気をつけて下さいね。

<キャンディー>
マドリードにある「ラ・ヴィオレッタ」というお店は、看板商品はエレガントなデザインの缶や
包装紙に包まれた菫の花の形のキャンディー。なんと実際に菫のエキス入りだそうです。
繊細な技から作り出されるキャンディーはカラフルかつユニークなデザインばかりで
目移りしてしまいそうです。小袋入りも販売しているので、まとめ買いやお配り用に買っていく人も多いそう。

<エスパドリーユ>
スペインとフランスを跨ぐピレネー山脈で発祥したエスパドリーユ。
スペイン語では「アルパルガタ」と呼ばれ、今や世界的にも有名になっているカジュアルシューズです。
麻製のジュート縄で編んだ靴底に、キャンバス地やコットン生地を合わせた物が一般的なスタイル。
そこに施されたデザインや色のバリエーションの多さは本場だからこそ。
日本で買うより断然リーズナブルだそうです。

<タラセア雑貨>
スペインの伝統工芸品であるタラセア。主にアンダルシア地方に伝わるもので、
日本でいうならば寄木細工の一種です。材料は木材や貝、鉱物などを薄く切り、組み上げて作られています。
驚く程細かく美しい幾何学文様が特徴で、手軽なものではコースターや小物入れ、
アクセサリーなど様々な物が作られているのでお好きな物を探して見て下さい。

<スペイン陶器>
スペインの空気を色濃く伝えてくれそうなお土産のひとつがスペイン陶器の数々です。
どれも色彩豊かで繊細かつ鮮やかな文様の入った陶器類は、使わずともひとつのアート作品として
部屋に飾っておきたくなるようなものばかり。マグカップや小皿、一輪挿しなど、
手軽なところを持ち帰ってみてはいかがでしょうか?